バレエ映画の世界
~日本バレエ発祥の地・鎌倉~

企画展バレエ映画の世界イメージ

2020年12月18日(金)~2021年3月14日(日)

1948 年に製作されたイギリス映画『赤い靴』の大ヒットによって、世界中の少女たちがバレエ教室に殺到しました。各地でバレエブームが巻き起こる中、主演のモイラ・シアラーは一躍脚光を浴び、少女たちの憧れの存在となります。舞台を実際に見ることがまだ一般的ではなかった時代に、映画の影響力は計り知れないものがありました。

エリアナ・パヴロバ、ナデジダ・パヴロバ姉妹

パヴロバ姉妹
左:姉エリアナ 右:妹ナデジダ

 

日本でも『赤い靴』(1950 年公開)はバレエブームの火つけ役となりましたが、そもそも日本におけるバレエ文化の始まりは、1919 年に来日したロシア出身のバレリーナ、エリアナ・パヴロバが鎌倉にバレエスクールを開校したことに端を発します。その後、妹のナデジダや門下生たちへと受け継がれ、発祥地・鎌倉から全国へと広がっていきました。本展ではエリアナの没後80 周年を記念して、日本におけるバレエ隆盛の礎を築いたパヴロバ姉妹の足跡を辿ります。
また別のコーナーでは、『赤い靴』『愛と喝采の日々』などのバレエを主題とする名作映画や、モイラ・シアラー、シド・チャリシー、レスリー・キャロンなどバレリーナ出身の映画女優が出演する作品を取り上げ、その魅力をご紹介します。

 

[企画展観覧料] 一般:200円(140円)小・中学生:100円(70円)
*(  )内は20名以上の団体料金

エリアナ・パヴロバのトウシューズ

エリアナ・パヴロバのトウシューズ
撮影:山崎あゆみ

展示協力:
NPO法人古き良き文化を継承する会/
鎌倉市(エリアナ・パヴロバ遺品)/国立映画アーカイブ/
大山恭彦氏/川島京子氏/鈴木晶氏

リーフレット表紙・画:ささめやゆき デザイン:相馬敬徳(Rafters)