当記念館の地には、旧川喜多邸がありました。多くの国内外の映画人が川喜多夫妻を訪ねており、映画人の交流の場となっていました。1963年にはフランス映画祭に出席したアラン・ドロンやマリー・ラフォレ、フランスワー・トリュフォー監督などが訪れました。そして1973年のフランス映画祭開催時には盛大なパーティが開かれ、ミレーユ・ダルクなどのゲストの他に、当時、鎌倉在住だった田中絹代氏や今日出海氏も参加し、歓談している写真が残っています。他にも、インド映画界の巨匠サタジット・レイ監督や、ギリシャ映画の名匠テオ・アンゲロプロス監督なども訪れました。

ヴィム・ヴェンダース監督「東京画」の中での笠智衆氏のインタビューは、ここ旧川喜多邸の離れ(旧和辻邸)で撮影されました。

なお旧川喜多邸の写真は、当記念館の常設展コーナーなどでパネル展示をしております。