12月2日&4日 散策ツアーレポート

年に一度開催している<鎌倉と映画>散策ツアー。今年はコロナ禍での開催ということで当館友の会会員様限定で募集を行いました。予約受付開始20分で定員数に達するという人気ぶりで、記念館スタッフも準備にいっそう気合が入りました。

今回は、現在開催中の特別展「田中絹代―女優として、監督として」関連イベントとし、田中絹代にゆかりのある場所と紅葉を楽しめるスポットを合わせてご案内しました。

散歩の足跡

記念館を出発し、最初に向かったのは大佛次郎茶亭。

大佛次郎邸

鎌倉文士として知られる大佛次郎は代表作「鞍馬天狗」シリーズを始め多くの著作が映画化されています。小津安二郎が監督した田中絹代主演作『宗方姉妹』も大佛の原作です。
大佛次郎茶亭は現在一般公開されておらず、所有者の方のご厚意で今回は特別に見学させていただき、建物の説明もしてくださいました。近々大規模修繕工事を予定されているそうで、見学させていただけたのはとても貴重な機会でした。

散歩の足跡

次は鎌倉八幡宮正面の鳥居脇にある鎌倉彫の老舗「博古堂」。

800年の歴史を持つ鎌倉彫。禅宗寺院の仏像の制作のために奈良から来た慶派の仏師達、その末裔が現在の博古堂の当主である後藤家です。五所平之助監督『黄色いからす』(1957年)では、田中絹代が博古堂の女主人を演じています。
今回は展示室にあるたいへん貴重な作品の数々や、1889年のパリ万国博覧会に仏像と鎌倉彫を出品した際の資料などを拝見し、代表の後藤尚子さんとご息女の有布さんのお話も伺うことができました。

続いて、寿福寺へ。北条政子や大佛次郎が眠る墓地を通り、いざ寿福寺から葛原岡神社までハイキングです。

源氏山公園の源頼朝像
皆さーん、JAWSの後についてきてくださいね!笑
散歩の足跡

葛原岡神社で小休憩を取り、ツアーの最終地・円覚寺を目指して下山です。

散歩の足跡

円覚寺到着。お寺の看板猫・しーちゃんはマイペースで、参拝客の撮影にも動じません。
総門を入り山門の左手に松嶺院があります。

田中絹代のお骨は故郷・下関に納められていますが、三回忌に小林正樹監督のデザイン、会津八一の手跡による「游於芸(げいにあそぶ)」と刻んだ墓碑が松嶺院にあります。

12月2日、4日両日ともにお天気に恵まれ、紅葉の季節を存分に感じることができました。参加者の皆様もお楽しみいただけましたでしょうか…?
散策ツアーは毎年企画しますので、次回以降も奮ってご参加ください。今回のツアーでご協力いただきました大佛次郎茶亭、博古堂のスタッフの皆様、誠にありがとうございました。(つむぎ)

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