明治・大正 文藝シネマ浪漫
特別上映:鞍馬天狗
(75分/1928年/白黒/16mm)
≪活弁付き特別上映≫+トークイベント2020年1月11日(土)
上映開始:1月11日(土)13:30
山口哲平監督
原作:大佛次郎
出演:嵐寛寿郎、山本礼三郎、五味国枝、尾上松緑
[料金] [活弁付き特別上映+トークイベント料金]一般:1500円、小・中学生:750円12月1日(日)より発売
活動弁士・澤登翠のかまくら活弁&トーク
剣戟スタア、アラカンこと嵐寛寿郎の当り役として、戦前~戦後に40本以上が製作された人気シリーズ。幕末を舞台に、勤皇の志士・鞍馬天狗が新撰組と対立しながら縦横無尽に活躍する姿を描く。
宮本武蔵 一乗寺の決斗
(128分/1964年/東映/カラー/35mm)
2020年1月7日(火)、9日(木)、10日(金)、12日(日)
上映開始:1月7日(火)14:00、9日(木)14:00、10日(金)10:30、12日(日)14:00
内田吐夢監督
原作:吉川英治
出演:中村錦之助、木村功、入江若葉、平幹二朗、江原真二郎
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円12月1日(日)より発売
シリーズ最高傑作とも評される第4作。武蔵の二刀流が爆発するクライマックスで、監督の内田はあえて画面をモノクロにし、朝白みの刻に撮影された田園地帯での戦いが幽玄な映像美をもたらしている。
宮本武蔵
(110分/1961年/東映/カラー/35mm)
2020年1月7日(火)、8日(水)、10日(金)、12日(日)
上映開始:1月7日(火)10:30、8日(水)14:00、10日(金)14:00、12日(日)10:30
内田吐夢監督
原作:吉川英治
出演:中村錦之助、木村功、浪花千栄子、入江若葉、三國連太郎
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円12月1日(日)より発売
日本が戦争へ向かう時代を背景に、大衆から圧倒的な支持を得た吉川英治による原作を、東映の大スター・錦之助と巨匠・内田吐夢のコンビが全5部作で映画化。1作目では武蔵が人間として知性に目覚めるまでを描く。
何が彼女をそうさせたか
(78分/1930年/帝国キネマ演芸/白黒/35mm(サウンド版))
2019年12月11日(水)、12日(木)、14日(土)、15日(日)
上映開始:12月11日(水)10:30、12日(木)14:00、14日(土)10:30、15日(日)14:00
鈴木重吉監督
原作:藤森成吉
出演:高津慶子、藤間林太郎、小島洋々、牧英勝、浜田格
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円11月16日(土)より発売
大正時代、労働者たちの厳しい現実を描いたプロレタリア文学の興隆から登場した「傾向映画」の代表作。世界恐慌の只中で公開され、流行語になるほどの大ヒットとなったが、長らく幻の名画と言われていた。
地上
(98分/1957年/大映/カラー/35mm)
2019年12月10日(火)、12日(木)、13日(金)、15日(日)
上映開始:12月10日(火)14:00、12日(木)10:30、13日(金)14:00、15日(日)10:30
吉村公三郎監督
原作:島田清次郎
出演:川口浩、野添ひとみ、香川京子、田中絹代
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円11月16日(土)より発売
金沢出身の早世の作家による大正期を代表するベストセラーの映画化。作者自身の経験を元に、貧困や身分違いの恋愛から社会の理不尽さに目覚めていく若者を描く。主演の2人は後に実生活でも結婚した。
路傍の石
(104分/1960年/東宝/白黒/35mm)
2019年12月10日(火)、11日(水)、13日(金)、14日(土)
上映開始:12月10日(火)10:30、11日(水)14:00、13日(金)10:30、14日(土)14:00
久松静児監督
原作:山本有三
出演:原節子、太田博之、森繁久彌、三橋達也
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円11月16日(土)より発売
政治家としても名を成した作家による、未完かつ不朽の名作3度目の映画化。没落士族の家庭に育ち、成績優秀だが貧しさゆえ進学が困難な少年が、社会の厳しさに直面しながらも逞しく成長していく姿を描く。
雪国
(134分/1957年/東宝/白黒/35mm)
2019年12月4日(水)、5日(木)、7日(土)、8日(日)
上映開始:12月4日(水)10:30、5日(木)14:00、7日(土)10:30、8日(日)14:00
豊田四郎監督
原作:川端康成
出演:池部良、岸惠子、八千草薫、森繁久彌、市原悦子
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円11月16日(土)より発売
ノーベル文学賞作家・川端康成の代表作として、世界中で翻訳され読み継がれている名作の映画化。東京に妻子ある男が雪国に暮らす芸者と恋仲になり、冬のたびに雪国を訪れる歳月を叙情的に描く。
細雪
(140分/1983年/東宝/カラー/DCP)
2019年12月3日(火)、5日(木)、6日(金)、8日(日)
上映開始:12月3日(火)14:00、5日(木)10:30、6日(金)14:00、8日(日)10:30
市川崑監督
原作:谷崎潤一郎
出演:岸惠子、佐久間良子、吉永小百合、古手川裕子、石坂浩二
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円11月16日(土)より発売
松子夫人とその姉妹をモデルに、戦時下の検閲を受けつつも、失われゆく上方の伝統文化を偲んで書かれた谷崎の代表作3度目の映画化。本作ではスター女優たちが身に着ける着物にも美が凝縮されている。
濹東綺譚
(120分/1960年/東宝/白黒/35mm)
2019年12月3日(火)、4日(水)、6日(金)、7日(土)
上映開始:12月3日(火)10:30、4日(水)14:00、6日(金)10:30、7日(土)14:00
豊田四郎監督
原作:永井荷風
出演:山本富士子、芥川比呂志、新珠三千代、淡路恵子
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円11月16日(土)より発売
向島に実在した私娼街・玉の井を舞台に、小説家と心優しい娼婦の出会いから別れまでをしみじみと描く。荷風自身の体験に基づく原作は、木村荘八による挿絵の叙情性と相まって作者の最高傑作とも評される。
夢二
(128分/1991年/荒戸源次郎事務所/カラー/35mm)
2019年11月20日(水)、21日(木)、23日(土祝)、24日(日)
上映開始:11月20日(水)10:30、21日(木)14:00、23日(土祝)10:00、24日(日)14::00
鈴木清順監督
出演:沢田研二、毬谷友子、宮崎萬純、大楠道代、坂東玉三郎
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円10月19日(土)より発売
大正ロマンを代表する人気画家・竹久夢二を題材に、芸術家としての苦悩や女性たちとの愛憎の顛末を色彩豊かに描く。鏡花作品がモチーフとなり、秋の金沢で撮影が敢行されるなど鏡花とのゆかりも深い作品。
陽炎座
(139分/1981年/シネマ・プラセット/カラー/35mm)
2019年11月19日(火)、21日(木)、22日(金)、24日(日)
上映開始:11月19日(火)14:00、21日(木)10:30、22日(金)14:00、24日(日)10:30
鈴木清順監督
原作:泉鏡花
出演:松田優作、大楠道代、中村嘉葏雄、加賀まりこ、楠田枝里子
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円10月19日(土)より発売
鏡花のいくつかの短編をコラージュして映像化した、“フィルム歌舞伎”と称される作品。新派の劇作家が妖しげな女との出会いから、夢とも現実ともつかぬ世界に誘い込まれ、やがて奇妙な芝居小屋に辿り着く。
ツィゴイネルワイゼン
(145分/1980年/シネマ・プラセット/カラー/35mm)
2019年11月19日(火)、20日(水)、22日(金)、23日(土祝)
上映開始:11月19日(火)10:30、20日(水)14:00、22日(金)10:30、23日(土祝)14:00
鈴木清順監督
原作:内田百閒
出演:原田芳雄、大谷直子、藤田敏八、大楠道代
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円10月19日(土)より発売
日常と異界が交錯し合う内田百閒の短編を組み合わせて映像化した、清順美学が炸裂する「浪漫3部作」第1作。釈迦堂切通し、妙本寺など鎌倉の名所を舞台に、登場人物たちが艶っぽい戯れを繰り広げる。
華の乱
(139分/1988年/東映/カラー/35mm)
11月12日(火)、14日(木)、16日(土)、17日(日)
上映開始:11月12日(火)14:00、14日(木)14:00、16日(土)10:00、17日(日)14:00
深作欣二監督
原作:永畑道子
出演:吉永小百合、松田優作、緒形拳、池上季実子、松坂慶子
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円10月19日(土)より発売
近代女性文学を代表する与謝野晶子の視点から、夫・鉄幹をはじめ有島武郎、大杉栄、松井須磨子ら同時代を彩った人物を描いた群像大河ロマン。明治・大正という激動の時代が想像力溢れる筆致で甦る。
樋口一葉
(83分/1939年/東宝/白黒/35mm)
11月12日(火)、13日(水)、15日(金)、16日(土)
上映開始:11月12日(火)10:30、13日(水)14:00、15日(金)14:00、16日(土)13:30★ ★11月16日(土)13:30の回は、特別上映+トークイベント
並木鏡太郎監督
出演:山田五十鈴、高峰秀子、堤真佐子、高田稔、英百合子
[料金] 一般:1000円、小・中学生500円
[特別上映+トークイベント]一般:1500円、小・中学生:750円10月19日(土)より発売
生活苦に喘ぎながらも数々の傑作を生み出し、24歳の若さでこの世を去った樋口一葉。近代にその活躍が花開く女性作家の先駆け的存在である一葉の生涯を、代表作「たけくらべ」の小説世界と絡ませて描く。
特別上映:瀧の白糸《復元最長版》
(105分/1933年/白黒/35mm)
≪活弁付き特別上映≫+トークイベント2019年11月2日(土)
上映開始:11月2日(土)13:30
溝口健二監督
原作:泉鏡花「義血俠血」
出演:入江たか子、岡田時彦、菅井一郎
[料金] [活弁付き特別上映+トークイベント料金]一般:1500円、小・中学生:750円9月21日(土)より発売
活動弁士・澤登翠のかまくら活弁&トーク
新派演劇や映画で親しまれている鏡花の代表作を溝口健二が映画化。大スタア、入江たか子と岡田時彦が水芸の女太夫と苦学生の悲恋を演じる。欠落していたラストが復元された最長版での上映。
■国立映画アーカイブ所蔵作品
婦系図(おんなけいず)湯島の白梅
(116分/1955年/大映/白黒/35mm)
2019年10月29日(火)、31日(木)、11月1日(金)、3日(日祝)
上映開始:10月29日(火)14:00、31日(木)14:00、11月1日(金)10:30、3日(日祝)10:30
衣笠貞之助監督
原作:泉鏡花
出演:鶴田浩二、山本富士子、森雅之、藤田佳子
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円9月21日(土)より発売
若きドイツ文学者と芸者上りの恋女房が、恩師への義理立てから別れざるを得なくなり、女は男を想いながら病に伏せる…師・尾崎紅葉から結婚を反対された鏡花自身の体験を元にした、鏡花の代表作を映画化。
残菊物語《デジタル修復版》
(143分/1939年/松竹/白黒/DCP)
2019年10月29日(火)、30日(水)、11月1日(金)、3日(日祝)
上映開始:10月29日(火)10:30、30日(水)14:00☆、11月1日(金)14:00、3日(日祝)14:00 ☆30日(水)14:00の回は、上映後映画談話室あり
溝口健二監督
原作:村松梢風
出演:花柳章太郎、森赫子、河原崎権十郎、梅村蓉子
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円9月21日(土)より発売
晩年鎌倉に居住した作家の短編を、新派舞台化を経て映画化。歌舞伎役者・二代目尾上菊之助が、身分違いの恋と芸の道の間で揺れる姿を描いた芸道・悲恋物。巨匠・溝口健二の戦前の傑作として知られる。
雁
(104分/1953年/大映/白黒/16mm)
2019年10月24日(木)、27日(日)
上映開始:10月24日(木)10:30/14:00、27日(日)10:30/14:00
豊田四郎監督
原作:森鴎外
出演:高峰秀子、芥川比呂志、宇野重吉、東野英治郎、浦辺粂子
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円9月21日(土)より発売
明治を代表する文学者、鴎外の原作を映画化。貧しさから高利貸の妾となり、日陰の暮らしに耐えつつも、やがて近所の医学生に恋心を抱く女性の儚い内面を丁寧に描き出す。上野界隈を再現した美術は圧巻。
こころ《英語字幕付上映》
(122分/1955年/日活/白黒/35mm)
2019年10月22日(火祝)、23日(水)、25日(金)、26日(土)
上映開始:10月22日(火祝)14:00、23日(水)10:30、25日(金)14:00、26日(土)10:30
市川崑監督
原作:夏目漱石
出演:森雅之、新珠三千代、三橋達也、安井昌二、北林谷栄
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円9月21日(土)より発売
明治天皇崩御に伴う乃木大将の殉死に衝撃を受けて書かれた、漱石晩年の代表作にして国内外で広く読まれている小説の映画化。先生からの遺書を通して、人間の持つ普遍的なエゴイズムが重く浮かび上がる。
■国際交流基金所蔵作品
坊っちゃん
(111分/1953年/東宝/白黒/35mm)
2019年10月22日(火祝)、23日(水)、25日(金)、26日(土)
上映開始:10月22日(火祝)10:30、23日(水)14:00、25日(金)10:30、26日(土)14:00
丸山誠治監督
原作:夏目漱石
出演:池部良、岡田茉莉子、小沢栄、森繁久彌、浦辺粂子
[料金] 一般:1000円 小・中学生:500円9月21日(土)より発売
作者自身の体験を元に書かれ、漱石作品の中でも特に愛されている原作の最初の映画化。血気盛んで無鉄砲な新任教師が、赴任先の松山で個性溢れる人物たちと繰り広げる波乱万丈な日々を描く。