【企画展】シネマ紀行  日本の風景

2023年7月1日(土)~10月1日(日)

日本映画は、様々な日本の姿を映し出してきました。能登金剛・ヤセの断崖で撮影が行われた『ゼロの焦点』(1961)における断崖のシーンは追い詰められた犯人の不安定な心理を表す重要な役割を果たしました。また『家族』(1970)は、ある一家が長崎から北海道へ移住する過程を通して、高度経済成長期という時代と現実に翻弄される家族の姿を描きました。画面を通して描かれる、時代や社会、文化、人々の暮らしや各地の風景は、映像と切り離すことのできないほど深く結びついています。印象的なシーンや情景が作り手の意図を引き出し、時を越えて作品の魅力を高めています。

本展は、日本各地の風景や人々の暮らしを画面におさめてきた日本映画の魅力を、旅するように辿ります。その中には、今はもう見ることのできない日本の姿も含まれるでしょう。映画だからこそできる、時と場所を越えた自由な旅をお楽しみください。

来館者参加型企画
みんなで辿るシネマ紀行

「あなたの思い出の日本映画」「あなたの気になるシネマ紀行」という2つのテーマで映画の思い出についてお書きいただくコーナーをご用意します。忘れられない映画の思い出や、〝旅〟をテーマに思い浮かんだ作品、本展で出会った気になる作品を挙げていただく企画です。是非ご参加ください。

みんなで巡るシネマ紀行

[企画展観覧料] 一般:200円(140円)小・中学生:100円(70円)
*(  )内は20名以上の団体料金

◇鎌倉市民(市内に住所を有する方)観覧料無料
(入館時に住所が確認可能な証明書(運転免許証、国民健康保険証等)をご提示ください。)


展示協力:国立映画アーカイブ
リーフレット表紙イラストレーション:岡田成生
リーフレットデザイン:相馬敬徳