監督 大島渚&女優 小山明子
2013年2月1日〜3月31日
日本映画を代表し、国際的な舞台で活躍してこられた大島渚監督と公私共に歩んでこられた小山明子さん。お二人の生み出した数々の映画作品を中心に、その偉大な足跡を辿るのが、本企画展です。
大島監督は、1954年、松竹大船撮影所に入社、『愛と希望の街』(1959)で監督デビュー後は、“松竹ヌーヴェル・ヴァーグ”の旗手として一躍時代の先頭に立ちます。
小山明子さんは1955年、松竹にて女優デビュー、『新婚白書』(1955)で大島監督と出会い、監督の第4作目にあたる『日本の夜と霧』出演後の1960年に結婚。松竹退社後はともに、田村孟、戸浦六宏らと独立プロ「創造社」の設立に参加します。60年代を中心としたATGとの提携作品では、国内はもとより海外の映画祭や映画人によって高く評価され、各国で多くの大島特集が組まれます。
大島監督は、1973年に「創造社」を解散後、「大島渚プロダクション」を設立し、フランスとの合作『愛のコリーダ』(1976)を発表、活躍の場を世界にうつします。続く『愛の亡霊』(1978)ではカンヌ映画祭監督賞を受賞し、世界的評価を決定づけました。また、1980年より16年間、日本映画監督協会理事長を務め、映画監督の著作権問題に尽力されたほか、テレビのコメンテーターとしても活躍されました。1985年に川喜多賞、2000年に紫綬褒章、2001年にはフランス芸術文化勲章を受章されています。
小山明子さんは舞台やエッセイストとして活躍の場を広げ、自らの介護生活を綴った著書を出版、大島監督とのかけがえのない日々を多くの人達に伝えています。
本企画展は、ともに鎌倉ゆかりの松竹大船撮影所で映画界にはいり、ここ湘南で暮らしておられるお二人のこれまでの道のりと、日本と世界の映画界に果たしたその功績を貴重な展示資料と映画上映で辿ります。
【映画上作品】
『明日の太陽』+『愛と希望の街』 『儀式』
『青春残酷物語』 『愛の亡霊』
『絞死刑』 『戦場のメリークリスマス』
『少年』 『御法度』
【講演会・トークショー】
小山明子さん講演会
崔洋一監督トークショー