夢みるハリウッド ―映画に頬をよせて
2016年7月15日(金)~9月11日(日)
映画はその誕生以来、人々にまず「驚き」を与え、そして次に「夢」を与えるものとして機能してきました。やがて「物語」を語るようになった映画には、幾千ものヒーロー・ヒロインを演じるスターが生まれ、その織りなす世界は様々な冒険やロマンスで彩られるようになりました。ハリウッド映画にはたくさんの理想的なカップルが登場します。メアリー・ピックフォードは、かつて「アメリカの恋人(スイートハート)」と呼ばれて人気を博し、ダグラス・フェアバンクスと結婚した際には、「世紀のロマンス」とうたわれました。アステア&ロジャース、ボギー&バコールなど、ハリウッド映画にはその後も私たちを魅了してやまない恋人たちが次々と現れ、いつでも夢の世界へといざなってくれました。
本企画展では、ハリウッド・カップルにスポットを当て、劇映画の中での理想の組み合わせからスクリーンを離れても寄り添ったふたりまで、その恋愛模様を出演映画のポスターやスチル写真で辿ります。きっとあなたの胸をときめかせた理想のカップルが、そこには登場することでしょう。
協力: 大山恭彦氏、根本隆一郎氏、東京国立近代美術館フィルムセンター