ヨーロッパ映画紀行

2017年1月20日(金)~3月12日(日)

このたび、鎌倉市川喜多映画記念館が皆様に贈るヨーロッパ映画を巡る旅、企画展「ヨーロッパ映画紀行」をご案内します。

旅立ちを前に今一度、想い出の映画を振り返ってみましょう。外国が遠い雲の上の存在だった時分、パリの下町を舞台にした『巴里祭』や、ウィーン会議を背景にした『会議は踊る』など、文化・芸術の薫り高いヨーロッパ映画は人々を魅了しました。やがて戦争が終わり、復興途上で公開された『第三の男』は、戦争の傷を背負った日本人の心に深く染み入り、多くの人の記憶に残る作品となりました。

ジェラール・フィリップからアラン・ドロン、ソフィア・ローレンからカトリーヌ・ドヌーヴまで、ヨーロッパを代表する名優たちと、歴史的な街並みを背景に彼らが繰り広げる名場面の数々…。ヨーロッパへの憧れはアメリカ映画『ローマの休日』などにもよく表れています。また『旅芸人の記録』や『ベルリン・天使の詩』など、より多様な映画との出会いをもたらしてくれたミニシアター文化は、私たちに新たな土地を巡るきっかけを与えてくれました。

ヨーロッパ映画は、今なお人々の憧れであり続けています。さて、そろそろ出発の時間です。懐かしの映画との再会、そして新たな作品との出会いの旅へ一緒に出かけてみませんか?