グラフィックデザイナー野口久光の仕事 ~ヨーロッパ映画を彩るポスターとともに~

2011年7月1日〜8月28日

戦前戦後の数々の名作映画のポスターを制作し、油絵のような作風でヨーロッパ映画の空気感を表現した野口久光。その作品は海外の映画作家などからも高く評価されました。また、彼の確かなデッサン力はジャズやクラシックのレコードジャケットにも発揮され、映画だけでなく音楽も含めた幅広い異文化の香りを紙上で巧みに表しています。

今回の企画展では、野口氏が手がけたヨーロッパ映画のポスターを中心に展示するとともに、映画雑誌の表紙絵や音楽レコードのジャケット、スケッチなどもご紹介いたします。グラフィックデザイナーとして、外国文化の豊かな空気感を日本の人々に伝えた氏の仕事をご期待ください。


「大人は判ってくれない」(1960年公開)
フランソワ・トリュフォー監督が大変気に入ったポスター。
その後の監督作「二十歳の恋」の中でも、このポスターを登場させました。
「旅情」(1955年公開)