【特別展】映画監督 黒澤明の世界

2011年4月1日〜6月26日

戦後の日本映画を代表する〈世界のクロサワ〉は、昨年の2010年に生誕百年を迎えました。国内はもとより、国際的にもクロサワの仕事は再検証され、その名声を一段と高めることになりました。

F・コッポラ、M・スコセッシ、S・スピルバーグ、J・ミリアスなどは〈クロサワの子供たち〉と称され、その影響力のすさまじさを知るに十分でありましょう。

青年期に美術家を目指していたクロサワは、映像の世界でも抜きんでた造形力を発揮し、「映画に一番近い芸術は音楽だ」との考えのもと、画と音の構成に独特の試みを散りばめました。また、脚本家たちとの共同作業により、息をもつかせぬ物語展開や奇抜な発想を作品化しました。

本企画は、黒澤監督の業績の一端を数々の貴重な資料でたどるとともに、全30作品の中から折々の8作品を上映いたします。また、関連する講演会も多数ご用意いたしました。この機会に、〈クロサワ・ワールド〉をぜひご体験ください。