鎌倉‐映画‐文学をめぐる

3月前半は、鎌倉‐映画‐文学に関するイベント目白押しでした。
ゲスト・参加者を含め、たくさんの方々にご来館いただきました。

3月7日(土)
「父 今日出海と鎌倉での日々」 今まど子さん(中央大学名誉教授)

子どもの頃、鎌倉市民座の野外上映を観に行ったことや鎌倉カーニバルでの想い出のお話、今日出海さんと久米正雄さん、大佛次郎さんとの交流など、ひとつひとつ当時を思い返すようにお話ししてくださいました。

3月10日(火) 
「文学・産業・演劇・映画、多彩な才能を生んだ鎌倉アカデミア」

鎌倉アカデミア演劇科1期:加藤茂雄さん

鎌倉アカデミア文学科1期:服部博明さん、映画科1期:栗原治人さん

この日の午前中には、かつて鎌倉アカデミアの教壇に立った歌人・吉野秀雄さんの随筆集『やわらかな心』、また山口瞳さん『小説・吉野秀男先生』、吉野秀雄さんの次男である吉野壮児さん『歌びとの家』が原作となった中村登監督の映画『わが恋わが歌』の上映がありました。

3月13日(金)
『ツィゴイネルワイゼン』上映後の映画談話室 小笠原正勝さん

グラフィックデザイナーの小笠原さんは、本作・ATG公開時のポスターデザインを担当され、制作時のエピソードや鈴木清順監督のこと、また小笠原さん自身が本作を3回、4回と段々みていくうちに気づかれたことなどをお話しくださいました。観終わったばかりのお客様も、感じたことや尋ねたかったことが本作にはあれこれと思い溢れてきました。また釈迦堂切通しのすぐ近くに長年お住まいの方のお話もきくことができ、大変にぎやかな楽しい談話室となりました。

『ツィゴイネルワイゼン』(1980年)

また翌14日(土)には、記念館「友の会」の散策ツアーイベントとして、この『ツィゴイネルワイゼン』に登場する鶴岡八幡宮、妙本寺、ミルクホールなど、ロケ地めぐりを開催し、「友の会」の皆さんと一緒に鎌倉市内の各地を訪ねて回りました。
今月いっぱいで2014年度「友の会」会員カードは有効期限を迎えます。映画鑑賞の引き換え券をまだ活用されていない方は、残りわずかとなりましたので、是非とも期間内にお使いください。また来年度の新規「友の会」会員様の募集も始まっておりますので、ご希望の方は記念館窓口までお尋ねください。(BB)