かまくらMovie+ Vol.4

毎年、鎌倉芸術館との共催企画として開催されている「かまくらMovie+ Vol.4」、
今年は台風前夜で大雨の降る足もとの悪い中、
大船にある鎌倉芸術館にたくさんのお客様がお集まりくださいました。

今回は映画『赤い靴』の上映と、鎌倉出身のバレエダンサー上野水香さんのスペシャル・トークショーを開催しました。テクニカラー作品の鮮やかな“赤”の色が、35mmフィルムでの上映で見事によみがえりました。また東京バレエ団のプリンシパルとして世界の舞台で活躍する上野水香さんによる、現役バレエダンサーならではの視点からみた『赤い靴』の物語と、主演ヴィクトリア・ペイジ役のモイラ・シアラーの素晴らしさを語っていただきました。

会場に集まったお客様は、1950年の日本公開当時に本作をご覧になった方から、将来のバレリーナを夢見て、憧れの上野さんのお話を聴きにきた若い世代の方まで幅広く、上野さんも「この素晴らしい作品をご覧になったことをキッカケに、バレエっていいな、実際のバレエも見に行きたいなと思っていただけると嬉しい」とお話されていました。 

[ロビーにて『赤い靴』ほかバレエ映画のポスター展示]

今年もロビーではポスター展示をおこないました。
『赤い靴』や『ホフマン物語』をはじめ、バレエ映画のポスターを集めました。

記念館グッズコーナーで販売している野口久光氏デザインによる
『赤い靴』のクリアファイルとポストカードも販売しました。
これらの映画作品ポスター関連グッズは、記念館窓口にて現在も販売中です。

またロビーでは、横浜と鎌倉でバレエを教え、日本にバレエを根付かせた最初の人として知られるエリアナ・パヴロバさんの衣裳展示もおこなわれており、大いに賑わいました。
1927年にパヴロバさんが七里ヶ浜に日本初のバレエの稽古場を開設した頃のように、はたまた『赤い靴』が日本で公開され人気を得た1950年の頃のように、この度のイベントで、鎌倉市民の皆さんのバレエへの興味・関心がまた高まりますように。当時と変わらぬ名作映画の上映が、少しでもそのお役に立てましたら幸いです。