小笠原さん講演会
現在、記念館では「グラフィックデザイナー 野口久光の仕事」と題しまして、戦前〜戦後にかけてヨーロッパ映画のポスターデザインを多く手がけてこられた野口氏のポスターやレコードジャケットの展示を行っております。
また当記念館では展示企画に合わせて、毎月講演会を開催しています。
今月は6日に、野口さんと同じく映画の宣伝デザインに長年携わり、ATG、エキプ・ド・シネマ、BOWシリーズなどを担当された、グラフィックデザイナーの小笠原正勝さんに講演者としてお越しいただきました。
小笠原さんも野口さんと同じく映画が大好きで、若い頃からさまざまな映画を見てこられたそうです。大好きな作品を担当したときほど、どのようなポスターにしようか、あれこれと考えてしまって時間がかかることもあるとのこと。。
いつまでも思い出に残るような作品には、いくつもの魅力的なシーンがありますね。その中から何を中心に組み立てて一枚のポスターにしていくか、そうやって想いを馳せて作られたポスターは、作品の魅力を伝えるとともに、上映された映画とはまた違った彩り、煌めきを感じることがあります。たいへん興味深いお話を聞くことが出来ました。
次回講演は8月20日(土)の午後2時より。『ジャズ、ミュージカル映画の伝道師 野口久光』と題して、映画評論家・編集者の高崎俊夫さんに講演者としてお越しいただきます。
ぜひとも週末は記念館に足を運んでご参加ください。
※なお8月20日は映画玩具の工作ワークショップも同時開催しています。(14:00〜16:00)