追悼・山内静夫
松竹大船撮影所物語

企画展追悼山内静夫松竹大船撮影所物語チラシ表紙

2022年3月18(金)~6月12日(日)

鎌倉が愛した、映画人がいた。

鎌倉にその足跡を刻む、松竹大船撮影所の
名プロデューサーを偲ぶ――

鎌倉文士として知られる里見弴さとみとんの四男・山内静夫やまのうちしずお(1925- 2021)は1948年に松竹大船撮影所に入社、プロデューサーとして、小津安二郎監督の『早春』(1956)から遺作『秋刀魚の味』(1962)まで 6 作品を手がけました。北鎌倉へ転居し文士たちと交流をもつようになった小津は、とりわけ里見と公私にわたって親しく付き合い、その傍らにはいつも山内の姿があったといいます。小津亡き後も、山内は数々の映画の製作に携わりながら、同時に小津が世界的な巨匠として名を馳せていく過程で多大な貢献を果たしました。松竹退社後も鎌倉の文化芸術振興に尽力した山内は、まさに鎌倉に生き、鎌倉を愛した文化人でした。

川喜多映画記念館では、松竹映画100年を記念した企画展「昭和を彩る女優たち 松竹大船撮影所物語」を開催しましたが、2021年夏に96歳の生涯を終えた山内静夫氏を偲び、改めて「松竹大船撮影所」の歩みを辿る企画展を実施します。鎌倉で育まれた映画文化の豊かな営みをお楽しみください。


[企画展観覧料] 一般:200円(140円)小・中学生:100円(70円)
*(  )内は20名以上の団体料金

4月1日より、鎌倉市民(市内に住所を有する方)は観覧料が無料となります。入館の際に住所が確認可能な証明書(運転免許証、国民健康保険証等)をご提示ください。


展示協力(敬称略):鎌倉文学館、甲本シヅ、国立映画アーカイブ、松竹株式会社、松本行央

リーフレットデザイン:フルタヨウスケ(A.N.P.)