旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)特別公開
5月1日~5日にかけて、旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)を特別公開しました。みずみずしい若葉が美しい中、旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)の魅力をじっくりお楽しみいただく5日間となりました。
旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)は、江戸時代後期に相模の大山の麓に建てられた古民家を、哲学者の和辻哲郎が住居として移築・改修し使用していた“田舎家”とよばれる日本家屋です。“田舎家”は、茶の湯を趣味とする富裕層の間で明治中期から昭和戦前期にかけて数多く作られましたが、現存するものはごくわずかとなり旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)はその貴重な例となっています。川喜多長政・かしこ夫妻は、この建物を鎌倉へ移築してフランソワ・トリュフォーやサタジット・レイ、アラン・ドロンなど、海外から訪れる映画監督や俳優などをもてなす場として使用しました。旧市街地の谷戸の高台に建っており、背後の山並みと調和し、地域を代表する魅力的な景観を形成していることから景観重要建造物に鎌倉市で初めて指定されました。
今回の特別公開の期間中、旧和辻邸の写真をSNSに投稿していただいた方に、ポストカードのプレゼントをする企画を行いました。素敵な写真を投稿してくださった皆様、ありがとうございました。
新型コロナウイルス蔓延に伴いライフスタイルが大きく変化していく今、オンラインでも皆さまと繋がっていけるよう、SNS発信にも力を入れていきたいと考えています。Twitterでは、記念館の日々のお知らせを、Instagramでは旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)の魅力や庭園に咲く四季折々の草花の写真を投稿する予定です。是非ともフォローしていただけましたら幸いです。
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庭園や旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)にお入りいただけるのは、春と秋の公開時のみですが、建物自体は遊歩道からご覧いただけます。これからの季節は、紫陽花の花が咲き乱れとても美しい景色が広がります。記念館開館中は、遊歩道に無料でお入りいただけますので、鎌倉散策の際には是非お立ち寄りください。