秋のお知らせ

秋の訪れを少しずつ感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

開催中の企画展「川喜多かしこと“映画の仲間” エキプ・ド・シネマの半世紀」は会期終了まであとわずかとなりました。                                                  

本企画展の会期中、かつて岩波ホールに通っていたという方々から様々な思い出話が寄せられました。「世界中の名作を岩波ホールで観た」、「当館で映画を鑑賞したことで、公開当時岩波ホールで観たことを思い出し、懐かしくなった」など。皆さまの思い出から、髙野悦子さんと川喜多かしこがはじめたエキプ・ド・シネマの活動が多くの方々に届いていることをあらためて実感しています。

企画展「川喜多かしこと“映画の仲間” エキプ・ド・シネマの半世紀」は、9月29日(日)までの開催です。エキプ・ド・シネマの活動を回顧するだけでなく、名作をスクリーンでご鑑賞いただける機会でもあります。館内はエキプ・ド・シネマで上映された数々の作品のポスターと、髙野悦子さんや映画作家たちのエピソードで溢れています。まだご覧になったことのない作品がある方、これからエキプ・ド・シネマの歴史を知りたいという方にも足を運んでいただきたいです。

10月5日(土)からは、特別展「<女優>から<妻>へ—生誕100年 高峰秀子という生き方」が始まります。

日本映画の歴史に欠かせない女優・高峰秀子は今年で生誕100年を迎えました。本特別展では「女優」と「妻」の二つの視点から高峰秀子の生き方を見つめます。上映作品は高峰秀子が出演した『二十四の瞳』『浮雲』『名もなく貧しく美しく』など、多岐にわたります。また、鎌倉文士である大佛次郎や高見順の原作小説を映画化した作品『宗方(むねかた)姉妹(きょうだい)』『朝の波紋』も上映します。

会期中は松山善三・高峰秀子夫妻の養女で文筆家の斎藤明美さんや、『ここは退屈迎えに来て』や『あの子は貴族』などを執筆し映画にも造詣の深い小説家の山内マリコさんをお招きしたトークイベントも開催しますので、ぜひご来場ください。

風情ある秋の鎌倉で、皆さまのご来館をお待ちしております。