企画展《ジェラール・フィリップと忘れじの名優たち》ギャラリートーク
企画展《ジェラール・フィリップと忘れじの名優たち》の会期もいよいよ終了間近です。企画展関連上映は3月で終了ですが、展示は4月7日(日)まで開催しています。
今回の企画展では、ギャラリートークを毎月1回、合計3回開催しました。1月のギャラリートークでは、野口久光や土方重巳、和田誠などが手がけた、主に日本公開版のジェラール・フィリップ作品(以下「G・P作品」)のポスターについて解説しました。その他、ジェラール・フィリップ夫妻と川喜多夫妻との書簡や来日した際の交流についても取り上げました。2月はG・P作品を中心にフランス本国のポスターやプレス資料について解説しました。先日開催した3月のギャラリートークでは「忘れじの名優たち」のコーナーで、マルチェロ・マストロヤンニやアラン・ドロンといった名優たちを中心に解説しました。
本展では、展示資料を東和配給のG・P作品を川喜多記念映画文化財団、新外映配給のG・P作品を国立映画アーカイブから集め、その他の貴重な資料は、配給会社セテラ・インターナショナルの代表・山中陽子さんにご提供いただきました。ひとりの俳優の資料が、これほどまとまって一堂に集まる機会はなかなかなく、今回初めて実現できた企画展となりました。ギャラリートークでは、こうした展示資料の数々を3回に分けて、詳しく解説しました。参加者のなかには全ての回にお越しいただいたお客様もいらっしゃいました。上映にも足繫くお越しいただいた方も多く、ジェラール・フィリップ・ファンの熱心さが伝わってくるような思いがしました。
展示期間も残すところ、あと一週間です。
季節も春らしくなってきました。4月6日(土)、7日(日)には庭園内にある旧和辻邸の一般公開がございます。鎌倉にお出かけの際は、ぜひお立ち寄りください。