特別展「田中絹代―女優として、監督として」開幕しました!
9月前半は長雨が続き、気温も上がらず早くも秋の訪れを感じていましたが、後半になって一転、残暑の厳しい日々ですね。寒暖差の大きい季節の変わり目、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
当館では、9月12日をもって企画展「映画祭のすゝめ~ぐるり映画ポスターの旅」が終了し、4日間の展示替え休館を経て、特別展「田中絹代―女優として、監督として」が開幕しました。
鎌倉ともゆかりの深い大女優・田中絹代の足跡を辿り、女性監督としても先駆けとなった田中の映画界における功績に、今ふたたび光を当てる企画です。
特別展であるこの展示では、いつもお世話になっている「国立映画アーカイブ」をはじめ、田中絹代が生まれた下関に建つ「下関市立近代先人顕彰館(田中絹代ぶんか館)」、長野県・安曇野にある「熊井啓記念館」、田中の遺品整理とその管理を行っている「芸游会」など、日本各地から貴重な資料をお借りしてご紹介しています。
溝口健二、小津安二郎、木下惠介ら日本映画の巨匠たちから送られた手紙や、田中の遺愛品、田中が大切に保管していた数多くの写真、そして60年前に作られた『西鶴一代女』のために描かれた伊東深水による日本画など、350点を超す貴重な資料が一堂に会した内容になっています。
開幕に合わせて、田中絹代さんのイメージにぴったりなお祝い花もお贈りいただきました。
今回チラシでは絹代さんがお好きだった「赤」を使用していますが、その赤色とお花の相乗効果で、玄関回りがとても華やかな雰囲気をたたえています。
鎌倉散策の合間に、あるいはお時間をとってじっくりと、皆さまのペースに合わせてお楽しみいただけますと幸いです。特別展は12月12日(日)まで開催しています。スタッフ一同、皆さまのご来館をお待ちしています。(胡桃)