映画を世界に発信する表現者たちと共に―鎌倉シネサロン「鎌倉発!映画をつくる×みせる」

“鎌倉と映画”をテーマに開催している鎌倉シネサロン、今回は鎌倉から映画を通して世界へと発信し続けている表現者たちの活動を取り上げ、映画『BAKEMONO』と『ヒノイリの風』の上映と関係者によるトークイベントを開催しました。

『BAKEMONO』は海外の映画祭で高い評価を得ている作品で、今回が国内初上映となります。監督は鎌倉を拠点に映像制作を行なっているアトロ・フィルムズ代表の大嶋英幹さん、主演は鎌倉・腰越出身のダンサーOBAさんと、鎌倉にゆかりのある表現者たちが中心となって制作されました。当日は、午前の回、午後の回とも満員の客席のなか上映が始まり、終映後には盛大な拍手が沸き起こりました。

上映後のトークイベントでは、午前の回に、大嶋英幹さんとOBAさんにご登壇いただき、撮影までテーマを何度もディスカッションしたことや、映画への熱い思いをお聞きすることができました。午後の回では、プロデューサー、脚本を務められた辻卓馬さんと、脚本の木村吉貴さんにご登壇いただきました。木村さんからは、本作が時代劇ということもあり多くの歴史書を読みこなし脚本執筆に臨んだことや、時代劇だからこそできる表現についてお話しをいただき、辻さんからは、現在、運営に携われている愛知県大府市のインディペンデントの映画祭「大府ショートフィルムフェスティバル」のテーマから、映画を「みせる」ことについてお話しをいただきました。

トーク後は、鎌倉と出雲をつなぐ大嶋監督の最新作『ヒノイリの風』が上映されました。今回のイベントには、鎌倉市長や『ヒノイリの風』の撮影現場となった島根県の松江市長、雲南市長からもお祝いのメッセージをいただきました。本イベントが盛況のうちに開催できましたことを関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。これからも『BAKEMONO』と『ヒノイリの風』が国内外の多くの観客に届くことを願っております!(文)