シナリオ創作にチャレンジ!「人生を楽しむためのシナリオ教室」を開催

3月8日と22日、29日の3日間かけて、「人生を楽しむためのシナリオ教室」を開催しました。今年で2回目を迎えたシナリオ教室、当日は12名の皆様にご参加いただきました。はじめてシナリオを書く方や、これまでにシナリオ教室に通ったことのある方、昨年に続き2度目の参加者の方もいらっしゃいました。
先生は鎌倉生まれ、鎌倉育ちで、これまでに「青春とはなんだ!」「俺たちの旅」や「太陽にほえろ」「あぶない刑事」など、数々のテレビドラマを手がけられてきたプロデューサーの岡田晋吉さんです。3日間かけて、シナリオの書き方からドラマの発想方法まで、ご自身の経験をもとにした実践的な内容で講義をしていただきました。

1日目はシナリオの書き方を中心とした講義で、その後は参加者の皆様にシナリオ創作から提出までしていただきました。2日目からは、提出いただいたそれぞれのシナリオをもとに岡田先生による具体的なアドヴァイスがありました。皆様、日常の出来事を題材にしてシナリオを創作していますので、内容が現実的すぎてもドラマにはならず、また、想像で描きすぎてもリアリティがなくなってしまい、この点からもドラマを創作することの難しさを感じられたと思います。講評の後の講義では、シナリオが映像化されることについて、いくつかのテーマでお話しいただきました。シナリオは、小説やエッセイと違い、映像化されるために創作されるものですので、シナリオと映像化された作品を見比べることは大変勉強になります。今回は、岡田先生が企画し、プロデュースした「俺たちの朝」(極楽寺を舞台にした勝野洋さん主演の青春ドラマ)を参考にして、シナリオがどのような映像になるのかをお話しいただきました。また、「プロデューサーとディレクターの違い」や「シナリオライターとディレクターの関係」など、普段、うっすらと知ってはいるけれども、具体的なことまでは分からなかった違いや関係などを分かりやすく教えていただきました。

最終日も引き続き、シナリオの講評をいただき、最後は次なるステップとして、現在、シナリオ・センターが主催している「47行の物語~47都道府県シナリオコンクール」の紹介がありました。これは、「ごはん」を課題にして、毎月1日に発表される指定地域ならではのドラマを創るというもので、シナリオ形式にして47行で書き上げる応募規定となっているものです。4月は「東京」ですので、ご興味のある方は下記のサイトをご覧いただければと思います。

→http://www.scenario.co.jp/47th16670

*2017年11月までの応募内容となります。

当館は、毎年、夏休みに、シナリオ・センターの講師の方にお越しいただき、シナリオ創作から映画撮影まで体験できるワークショップ「子どもシナリオ・映画教室」を開催しています。鎌倉市内に在学・在住の小学校4年から6年生を対象にしていますので、こちらもご興味のある方は記念館までお問い合わせください。

「人生を楽しむためのシナリオ教室」は、だれもがシナリオを書くことで、無意識のうちに感じていた人生の喜びや悲しみを、あらためて気付くきっかけとなってくれればと開催しています。ぜひ、自分の体験してみたことを、一度、シナリオにしてみてください。そのドラマから人生の気付かなかった真実を発見するかもしれません。
当館では今年度も、シナリオ創作に関するイベントを開催してまいりますので、今後の活動に注目いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(文)