第8回鎌倉シネサロン『川喜多夫妻と作家に愛された名画たち』

第8回目となる鎌倉シネサロンは、『川喜多夫妻と作家に愛された名画たち』と題しまして、川喜多夫妻によって日本に紹介された欧州映画の名作と、当時からその作品を愛した文士たちについてのトークイベントをおこないました。川喜多夫妻は日本に映画を輸入・配給する際、試写室でたくさんの著名な文化人の方々にも作品をご覧いただき、繋がりのあった作家の方々には、映画館での公開を前に批評や文章を寄せていただいておりました。

その中でも川端康成が「アマン讃」と題して主演のベティ・アマンを大絶賛した作品『アスファルト』(1929年)を、今回は参考上映し、参加した皆様には当時と同じく音のないサイレント映画の形でご覧になっていただきました。

たくさんの資料からみえてくる日本公開当時のさまざまな様子と活況、夫妻と作家の愛した欧州映画がキネマ旬報ベスト・テンにランクインし、作品が広く愛されることとなった経緯などを紹介させていただきました。加えて貴重なサイレントフィルムの上映と、今回はとても濃密な時間を過ごせたのではないでしょうか。たくさんの方々にお集りいただきました。
次回の鎌倉シネサロンも是非またご期待ください!