浜田光夫さんトークイベント
[日活青春映画の輝き —吉永小百合さんとの共演作を中心に—]
昭和35(1960)年『ガラスの中の少女』での初共演から、浜田光夫さんと吉永小百合さんがコンビを組んだ作品は実に44作品にのぼります。
最盛期には一か月に1本のペースでコンビ作品が封切られ、ほぼ毎日のように顔を合わせていたお二人ですが、この日は“日活青春映画の輝き”と題し、演じる役の中だけでなく、青春時代の当時のお二人のいろいろなエピソードをお話しくださいました。
お話は『ガラスの中の少女』のオーディションのときのことや、日活で『キューポラのある街』がつくられた経緯など、
あるいは撮影の後に吉永さんと一緒に“あんみつ”を食べたときのエピソードにおよび、会場は大いに盛り上がりました。
50年近く経った今、当時は生れていなかった若者から「あの俳優、浜田さんですか?」と尋ねられると、さすがに照れくさくて「いや、あれは孫だ」とお答えになるそうです。そんな青春時代の輝きが、スクリーンを通していつまでも顧みることが出来るのは、やはり幸せなことです。当時も暗闇の中でスクリーンを見上げ、青春時代をお二人と同じ年頃で過ごした多くのファンの皆様も、今日の日を特別な思いで迎えられたのではないでしょうか。
また“キューポラ”の溶解炉自体、あまり見る機会のなくなった現代の若い人たちには、「古きをたずねて新しきを知る」意味でも、是非あの頃の青春映画をご覧になって欲しいと思います。記念館ではまだまだお二人の共演作の上映が続きます。
トークショーの後にはサイン会も行われました。
「青春 浜田光夫 『キューポラのある街』——あれから50年」は、
引き続き当記念館で販売中です。
上映ならびに展示をご観覧の際に、お手にとってご覧ください。