大林監督を迎えてのトークイベント
小春日和の鎌倉、大林宣彦監督を記念館にお招きして、トークイベントを開催しました。
タイトルは「サイナラ、サイナラ、こんにちは。」
「映画は語り合うもの、今日は鎌倉で皆さんと語らいましょう」と話し始めた大林監督。
そのまま着席せずに最後までお立ちになったまま、とうとうとお話しくださいました。
かつてジーン・ケリーの言葉「フレッド・アステアがいなければオレは世界一。だけどフレッドがいなかったらオレは踊っていなかった!」という名言を引きながら、私たちも映画の先人・先達である双葉十三郎さん、野口久光さん、そして淀川長治さんがいてくれたおかげで、映画の学び方、楽しみ方をたくさん知ることが出来て、語らう喜びを知りました、というお話。
この日は大林監督の大ファンであるという学生の方から大林作品の古くからのファンの方、日曜洋画劇場の世代の方から淀川さんの映画「友の会」メンバーだった方まで、実に多様な年齢の方々にお集りいただきました。先達からの教えを受け継いだ大林監督が、今度は若い世代の方々へと思いを託される、そんな機会のある場所として、この鎌倉市川喜多映画記念館の企画展<淀川長治 映画の部屋>を開催できたことを大変喜ばしく思います。
このたびの企画展では、淀川さんのサイナラ節をみたことのない若い世代の方々にも数多くご来館いただきました。ひとつでもふたつでも映画の楽しみ方が広がって、今後のことに繋がってくだされば幸いです。
「芸術は暮らしを明るくするもの」と最後に大林監督も語ってくださったように。
監督から素敵なサインを戴きました。
大林監督どうもありがとうございました!