佐久間良子さんトークイベント
本日は午前に映画『細雪』の上映があり、午後からは女優の佐久間良子さんにお越しいただき、トークイベントを開催いたしました。台風の心配もありましたが、午前のうちに通り過ぎ、午後になる頃には雨も上がりました。
『細雪』のような雨上がりでスタートした本企画展「東宝映画のスターたちPart2」ですが、同じような天気の中、佐久間良子さんと満席のお客様に本日も楽しんでいただきながら、間もなく幕を閉じようとしています。
映画の中で佐久間さんの演じる次女・幸子(なかあんちゃん)のお着物姿も綺麗でしたが、本日の佐久間さんのお着物も大変美しいものでした。
1962年(昭和37年)にイタリアで開かれた「ミラノ日本映画見本市」に、清水雅(東宝社長)団長や川喜多長政氏とともに、各映画会社の代表女優として佐久間さん(東映)も出席し、その時も鮮やかなお着物の晴れ姿で渡航されました。東宝からは星由里子さん、日活から吉永小百合さん、大映から中田康子さん、松竹の代表・岸惠子さんはフランスからミラノへ向かって現地で合流しています。その頃の写真が記念館の展示室常設コーナーにございます。以前の企画展「国際映画祭への招待」では、ミラノで五人の代表女優が華やかに歩いている姿の写真も展示いたしました。
東宝創立50周年を記念して『細雪』(1983年)が作られる20年ほど前、四女・こいさん(古手川祐子さん)をのぞく四姉妹のうちの三人が、ミラノを着物姿で闊歩していたとは不思議なものですね。本日はそんなミラノのお話から始まり、市川崑監督や今井正監督、田坂具隆監督とのエピソード、俳優では三國連太郎さんや水木?さんなど、これまで出会った人との貴重なエピソードをお話しくださいました。それから現在俳優として活躍されているご子息の平岳大さんのことを最後にお話いただき、司会を務めた当館の総括責任者・大場も感激する中、盛大なる拍手で幕を閉じました。