夫婦善哉

朝は台風の影響で鎌倉も豪雨でした。お昼過ぎには台風一過。

悪天候で足もとの悪い中お越しくださった方、どうもありがとうございました。
午前の上映前には、お客様どうしのねぎらいの声が聞こえてくるほどでした。
上映の終わる頃には雲ひとつない空に。気温も急に涼しくなりました。

昨日・今日と、そんな中で上映した作品は、
大阪を舞台にした文芸映画の不朽の名作『夫婦善哉』

だらしない若旦那・柳吉役に森繁久彌、
しっかり者の芸者・蝶子役に淡島千景、
幾度か二人の通る法善寺横丁のシーンが印象的です。
監督は関西(京都)出身の豊田四郎、
原作は「オダサク」の愛称で親しまれた大阪の作家、織田作之助。

今年は織田作之助 生誕100周年の記念すべき年で、
「夫婦善哉」が連続テレビドラマ化されたり、
今月13日には本作の草稿や、執筆時に書いた日記などが新たに見つかったと、
大阪歴史博物館から発表があったりと、何かとタイムリーな作品です。

1955年、映画の公開当時は、
森繁の「頼りにしてまっせ・・・」という台詞が流行語になりました。