高崎さん講演会

本日の講演は編集者・映画評論家の高崎俊夫さんにお越しいただきました。

『ジャズ、ミュージカル映画の伝道師 野口久光』

高崎さんはジャズ、映画関連の単行本を数多く企画・編集し、『キネマ旬報』や『月刊シネマグランプリ』、『CDジャーナル』、『ジャズ批評』などに執筆されている方です。ご存知の通り、野口久光さんはポスターデザイン、ジャケットデザインを手がける一方で、ジャズ、ミュージカルの評論を数多く執筆しました。

今回は高崎さんに、晩年の野口さんとお会いしたときの印象や、野口さんのジャズ批評、ミュージカル映画について書かれた文章の特徴について語っていただきました。

シャイであまり自分のことを語りたがらない野口さんですが、お会いした人によって、時代によって、かなり印象が異なるようで。原稿を受け取りにきた高崎さんに、はじめてお会いした晩年の野口さんはチョコパンをくださったそうです。こんなに歳の離れた自分にも目をかけてくれるのかと感激した高崎さんは、その後も色々な方にその話をしたところ、どうやら他のみんなもパンをいただいていたということを知ったそうです。

その後もお会いするたびに、色々なお話をしてくださった野口さんの印象。いったん惚れ込むとずっとエールを送り続けること、常に新しいことやジャンルに興味を持ち、的確に評することなど、具体的な例を挙げながらお話くださいました。

フレッド・アステアからジーン・ケリー、ジュディ・ガーランド、
ビリー・ホリデイにジョージ・ガーシュイン、コール・ポーター、アーヴィング・バーリン…とお話は尽きることなく広がり繋がっていきました。

記念館だより

前の記事

小笠原さん講演会