【企画展】映画雑誌SCREENの流儀
 ―近代映画社の仕事

企画展「映画雑誌SCREENの流儀ー近代映画社の仕事」メインビジュアル

2025年4月5日(土)~7月27日(日)

 戦後まもない1946 年5月、近代映画社はタイロン・パワーと原節子を両面表紙に迎えて映画雑誌「SCREEN」を創刊しました。創刊当時の日本は連合国軍の占領下にあり、限られた作品が公開される中で、同誌はスターのポートフォリオを中心とした構成で外国映画を紹介します。やがて外国映画の配給を一手に引き受けていたセントラル映画社が解体され、外国映画の公開数が増えると、ジェームズ・ディーンやオードリー・ヘプバーン、アラン・ドロンなど次々と現れた新星を日本の外国映画ファンに紹介しました。
 さらに「SCREEN」では、1959 年より現地での取材に力を入れてきました。のちに近代映画社の社長となった小杉修造氏は、海外渡航が困難な時代に初代ハリウッド通信員として自らアメリカに赴き、映画人の声を届けました。小杉氏に続き「名物通信員」として長年愛されたヤニ・ベガキス氏、そして現在の成田陽子氏へと近代映画社のジャーナリズム精神は受け継がれていきます。
 本展では映画雑誌「SCREEN」を取り上げながら、戦後の日本の映画界とともに歩み、多くの革新的な試みで映画ファンの心を掴んできた近代映画社の仕事を振り返ります。

企画展観覧料:一般 300円(210円) 小・中学生 150円(100円)
*( )内は20名以上の団体
*鎌倉市民(市内に住所を有する方)は展示観覧料無料です。
入館時に住所が確認できる証明書をご提示ください。

展示協力:株式会社 近代映画社、国立映画アーカイブ(敬称略)
リーフレットデザイン:相馬敬徳(Rafters)
リーフレット表紙写真:ハリウッド通信員ヤニ・ベガキスのインタビューに応じるダスティン・ホフマン(株式会社 近代映画社所蔵)