【特別展】鎌倉の映画人 監督小津安二郎と俳優笠智衆

2015年9月18日〜12月13日

東京深川に生まれ、青春時代を三重県松阪で過ごした小津安二郎は、松竹キネマ蒲田撮影所に入社し、映画界への第一歩を踏み出しました。その後の小津作品の数々は、日本映画の至宝として私達を魅了し続け、世界でもその評価は増すばかりです。

そして、その小津作品に欠かせない俳優が、笠智衆です。熊本の浄土真宗の寺に生まれ、大学進学で上京した笠智衆は、蒲田製作所の俳優研究所から撮影所へ入社し、小津作品では第二作となる『若人の夢』(1928年)以来、ほぼすべての作品に出演しました。笠智衆は”日本の父親”として多くの人々に愛され、小津映画を象徴する存在となりました。

本企画展では、ともに鎌倉を愛し、鎌倉に暮らしたゆかりの映画人である監督・小津安二郎と俳優・笠智衆の映画世界を、愛用の品々や映画資料の展示、そして代表作の映画上映でご覧いただきます。”日本の心”を永遠に伝え続ける珠玉の映画の数々をぜひお楽しみください。