ぐるぐるアニメワークショップ2023

毎夏に開催していた「ぐるぐるアニメワークショップ」を、ようやく再開することができました。

プラキシノスコープという、映画(映写機)が発明される以前に作られた映像玩具を使って、参加した子どもたちが描いた12コマの絵がアニメーションとなって動き出すまでを体験するワークショップです。

特別講師に郷田真理子先生をお招きして、午前と午後の2回、開催しました。

工作ワークショップを始める前に、35mmフィルムを実際にさわって、24コマ(映写機は1秒間に24コマ進む)がどれくらいの長さなのかを測ったり、サイレント時代の映画を16mmフィルムの小型映写機で実際に上映して鑑賞して、みんなで映像のしくみを学びました。

「夏」ということで郷田先生が「妖怪」や「おばけ」のフィルムを用意してくださいました。

ランプ型の投影機から、くるくる回転して代わるがわる投影される絵を見て、何が投影されているか皆で当てるなどとても盛り上がりました。もともとは火をランプの中に入れて投影していたものだそう…。

危ないので今回はLEDライトを入れて投影してくれました。

また、初期サイレント映画の16ミリフィルムも、スクリーンに映写して鑑賞しました。

通常の上映だと集中して静かに映画を鑑賞する形が多いですが、スクリーンの前にみんなで集まって、賑やかに鑑賞するのはワークショップならではですね。

実物の35mmフィルムをさわって24コマ(映写機は1秒間に24コマ進む)がどれくらいの長さなのかを測りました。

上映用の映画フィルムは指紋が付いてしまうと、映写した時に指紋が映ってしまうので通常は触れません。

ワークショップでは郷田先生が用意してくれた”触る用”のフィルムにみんなで触れてみましたよ。

実物の35mmフィルムをさわる子供たち

映像玩具や、紙芝居で映画の歴史を勉強したあとは、工作タイムです。

子どもたちが一生懸命考えて作った12コマの作品は、力作揃いで、シアターでスクリーンに映し出しての上映会は今年も盛り上がりました。

夏休みもいよいよ終盤ですね。

鎌倉市内にお住いの方は無料でご入館いただけます。(※ご住所のわかるものを窓口でご提示ください。)

当館では企画展や上映はもちろん、施設内では「のぞき見フィルムボックス」「キノーラ」「ソーマトロープ」など、自由に触れていただける映像玩具も展示しています。

情報資料室では映画に関する本を自由にお読みいただけますので、ぜひまた遊びに来てくださいね。